人生が足りない

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RTA in Japan 2019がおもしろすぎた

あけましておめでとうございます。

去年の年末なんですが、大掃除とかいろいろやるべきことを全部ほっぽりだして「RTA in Japan 2019」を見ていました。

rtain.jp

「ピカチュウげんきでチュウ」がツイッターのトレンド入りしててイベントの存在を知ったきっかけです。ピカげんのRTAとか絶対おもしろいでしょと思って見てみたら案の定めちゃくちゃおもしろくてですね。

27日から31日までTwitchで配信されてたんですが、ひまなときは大みそかまでずっと見てました。 

この記事では私が見て特に印象に残ったゲームなどを紹介します。Youtubeのアーカイブ動画も載せているのでよかったらぜひご視聴ください。

 

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そもそもRTAとは

RTAとは、ゲームを最初からプレイして実時間でどれだけ早くクリアできるのかを競う遊び方です。実時間で時間を競うことから、リアルタイムアタックと呼ばれており、RTAはReal Time Attackの頭文字を取った略称です。

タイムアタックは海外ではSpeedrunという呼び方でも親しまれており、世界各国で楽しまれているゲームの遊び方です。

RTA in Japan公式ホームページより引用)

ゲームを早くクリアするというと「TAS」(Tool-Assisted Speedrun)も有名ですが、あれはエミュレータなどのツールを使って人智を超えた速さを実現するものである一方、RTAはあくまで「人間が」プレイして速さを競うという点に違いがあります。 

RTA in Japanとは

もともとアメリカで大きなRTAのイベントが行われていて、同じようなイベントが日本でもできないかということで開催されたとのこと。今年で4回目になるそうです。

走者(RTAプレイヤーのことをこう呼びます)の方たちは実際に会場に集まってタイムを競いますが、その様子はTwitchで全世界へ配信されています。

私は今年初めて見ましたが、今年はどうやら大盛況だったようで、ゲームのタイトルが逐一ツイッターのトレンドに入ったり、Twitchの視聴者数も多いときで2万人を超えたりしていました。 

特に印象に残ったゲーム

※RTAをやったことがなく、全く詳しくない人間目線での感想になります。

なお基本的にはどのゲームもスタートからクリアまでのタイムをなるべく早くすることを目的にしていますが、中には条件が異なるものもあります。

ピカチュウげんきでチュウ  


RTA in Japan 2019: ピカチュウげんきでちゅう 

マイクを使ってピカチュウとコミュニケーションができる64時代の画期的なソフト。

一番最初に見たのがこの動画の14:39~くらいなんですけど

走者の方がひたすらピカチュウに「かわいい」「かわいい」と1ミリも感情のない声でつぶやいています。

何をしているのかというと、操作開始してから時間経過で話が進むステージなので、その間なるべくピカチュウを動かさず処理落ちを回避するために「かわいい」という単語を連呼しその場に固定しているそうです。洗脳かな?

このように、1秒でも早いタイムを絞り出すためにゲームのシステムをつぶさに研究し利用しているのがRTAのひとつの見どころかと思います。 

ちなみに、無事ステージクリアした後はとっととピカチュウを森へ帰すために「大嫌い」と言い放ちます。

ドンキーコング64


RTA in Japan 2019: ドンキーコング64

達成度101%(ゴールデンバナナとかバナナメダルとか所定のアイテムを全て集める)でクリアすることが目標。

これは5時間半もあるのに走者の方も解説の方もずっと集中力を切らさずプレイ・解説されているのが凄いし、 

解説の方「ここで水中にもぐりC上ボタンでプレイヤー視点にしてから解除することで壁を抜けます。この壁抜けはSwim・Through・Vertical・Wallsと呼ばれています。いわゆるSTVWというやつですね。」

「水面にいる状態でZボタンを押して水中にもぐりその直後にBボタンを連打することで床を抜けます。この床抜けはSTS、Swim・Through・Shoresと呼ばれています」

今ので空を飛びました。空中攻撃をした直後に着地してランニングアタックを出すことで空を飛ぶことができます。」 

こんな感じで息をするようにバグ技を連発していくからめっちゃおもしろい。

バグ技以外の通常のゲームでも、走者の方が本当全然ミスもせずひたすら的確なプレイをされていて畏敬の念を抱かざるを得ません。いったいどれほどの練習を積み重ねてこられたのか・・・

シルバーサーファー


RTA in Japan 2019: シルバーサーファー

マーベル作品のひとつ「SilverSurfer」を題材にしたファミコンのシューティングゲーム。

本来走る予定だったEiPさんという方が急用で来れなくなってしまったのですが、会場にたまたまシルバーサーファーさん本人がいたので急遽走ってもらうことができたそうです。よかった!

 このゲーム全く存在を知らなかったんですが、理不尽なまでに高い難易度が特徴で、敵がかなり固いうえに自分の当たり判定がでかく、一発くらったらすぐ死ぬという仕様になっています。しかも連射機能がなくひたすら物理的にボタンを連打するという苦行ぶり。 

そんな高難度なゲームも熟練の技で走者の方は淀みないプレイを披露されるのですが、あるとき(上の動画だと23:55あたり)に被弾して死んでしまいます。一度死ぬとパワーアップアイテムが全てなくなった状態でリスタートすることになり、敵が倒しづらく更に難易度が跳ね上がるという鬼畜仕様で、その後も何回も死亡して泣くことに。そうした手に汗握る展開も見どころ。

余談ですがこちらのシルバーサーファーさんこの後の関係ないゲームの配信でも後ろに映り込んでいてめちゃくちゃ笑った。

街へいこうよどうぶつの森


RTA in Japan 2019: 街へいこうよどうぶつの森

リアルタイムでは見てなかったんですが、後から絶対おもしろいでしょと思ってyoutubeで見返したら案の定おもしろかった。

どうぶつの森でRTAとはって感じですが、ちゃんとルールがあって「村に引っ越してきてからたぬきちへの借金18400ベルを返済するまでのタイム」を競います。「第2回街森借金返済王決定戦」って名前の時点で笑う。

今まで紹介したものは個人プレイでしたが、これは2人でタイムを競います。

特徴はほぼ運ゲーであること。勝利するには「マップガチャ」「卵ガチャ」という2つのガチャを制する必要があります。

マップガチャ:たぬきちの店と役場が近い・おつかいを頼まれる特定の村人の家との距離が近いなど配置が良いマップを引けるかどうか。RTA中は「神マップ」「クソマップ」「大事故マップ」といった言葉が飛び交う

卵ガチャ:イースターイベントで地中に埋まっている無数の卵から当たり券が入っているものを引けるかどうか。(当たり券は高価な家具と交換できる)

 

ほのぼのスローライフを送るはずだった村で、ひたすら金だけを目指して縦横無尽に駆け回る様は必見。

動画自体は1時間47分あるけど、20分程度の2人対戦が4回分あるので、忙しい人はもっとも接戦となった最初の1戦だけでもご覧ください。

でも2戦目のはるともさんという方が村のマップをまさかの手書きで記録して悪戦苦闘するくだりもおもしろいです。

スーパーマリオメーカー2 


RTA in Japan 2019: スーパーマリオメーカー2

世界からランダムで選ばれた16ステージをいかに早くクリアするかという、これまた運ゲー。最初に走者の方が「技術力はあまり関係ない」と明言しています。

最速クリア時間が40秒を超えてるステージや謎解きっぽいステージなどをパスして、早くクリアできそうなものだけを選んでいく判断力が重要。

「これ謎解きっぽくない?やめる?」「やめましょう」とか解説の方と相談しながら進めてるのが見ててほのぼのしました。

ドラクエ7

これは本当に今でも意味不明なんですけど、ドラクエ7をドラクエ7をプレイしないで4分台でクリアします。 


RTA in Japan 2019: ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

動画を見てもらうとわかるとおり、まずPS2を起動してRPGツクール3を起動するところから始まります。

どうやらRPGツクール3を利用することでセーブデータを改ざんできるらしいんですが、何回見ても&何度解説を読んでも意味がわかりませんでした。

RTAっておもしろいなあ

RTA in Japan2019で私が見た中で特に印象に残ったものを紹介しましたが、正直見たやつ全部おもしろかったです。ピカげん以外プレイしたことがないどころか存在すら知らないゲームも多々あったんですが、そういういろんなゲームの世界を知れることも含めておもしろかった。

RTAって存在はなんとなく知りつつも、なんていうか本当に熟練のプレイヤーたちが1秒を削り合うザ・ストイックな戦いで、命(タマ)を獲るか獲られるかみたいな世界かと思ってました。

もちろんそういうストイックで競技性の高い側面も強いんですが、思っていたよりもはるかにエンタメ性が高く、誰が見ても楽しめるんだな~!と思いました。

難しい技が決まった瞬間に会場で拍手が起こったり、シルバーサーファーさんの後ろでマリオとピーチ姫が応援してたり、配信中にハッシュタグをつけたツイートが随時紹介されてたり、「ゲームを愛する人みんなで盛り上がってる」感じもすごい楽しかったです。

紹介した動画以外にもRTA in Japanさんの公式チャンネルほうでいろんな動画が上がってるようなのでよかったら見てみてください。

楽しい年末をありがとうございました。