デス・ストランディング エピソード3の途中までやってみた感想+プレイ日記①
デススト、ず~~っと買うか悩んでました。
オープンワールドが死ぬほど苦手で、かついわゆる「お使いゲー」に重篤なアレルギーを持っていたので、楽しめる気がしなかったのです。
じゃあなんで結局買ったかというと、ひとつは元々終末っぽいSFが好きで、「未来のアメリカで人々が寸断され引き裂かれた世界をつなぐ」っていうテーマがもう心臓にブッ刺さったから。
もうひとつはいくら調べても調べてもいまいちゲームの全容が見えてこず、「このゲームの魅力は自分でやらないとわからない」「実況で見てもおもしろくない」とか言われてて、じゃあやるっきゃないと思ったからです。
で、やってみての感想
めちゃくちゃ楽しいやんけ・・・・・・
(画像は赤を差し色にしたコーディネートを決めるサム)
広告
※以下はエピソード3の途中までプレイした感想です
※一番下のプレイ日記以外は基本的にはストーリーのネタバレはなし、演出には触れています
どんなゲームか
プレイヤーは主人公であるサムを操作し、荷物を目的地に配送(歩荷)しつつ行く先々で次世代通信インフラ「カイラル通信」を繋いでいく。最終的に北米大陸を横断し、カイラル通信で全米をつなぐ事が目的となる。道中にはミュールと呼ばれる集団や、BT(Beached Thingの略称)と呼ばれる未知の敵が出現しサムに襲いかかる。プレイヤーはこれを撃退するか、避けて通るかを選択しながら荷物を配送していく。
(Wikipediaより)
すなわちサムが荷物を目的地へ運び続けるゲーム。
それもたった1人で。他の登場人物もいるっちゃいるけど、基本全員ホログラムで浮かび上がってサムにやいのやいの指示するだけなので、ドラクエ的な「頼れる仲間!」みたいなのはゼロ。
1.ある荷物を「〇〇まで運んでくれ!」と言われる
2.運ぶ
3.納品する
4.感謝される
5.また別の荷物を「〇〇まで運んでくれ!」と言われる
⇒2.へ戻る
基本的にはこれの繰り返し。
一見「そんな起伏のないゲームある?」って感じですよね。私も思ってました。
でもこれがほんと不思議とワクワクするんですよね・・・
「運ぶ」こと自体に意義がある
いわゆる悪い意味での「お使いゲー」と違うところは、「運ぶ」という行為そのものに意義があること。
サムは孤立しているアメリカの各都市に必要な物資を運ぶと同時に、都市を「カイラル通信」という通信体系につないでいき、最終的にアメリカを再建することを目的としています。
なので「荷物を運ぶ」ということは「孤立している人々を救う」ひいては「アメリカを救う」ということに直結します。
ゲームの主目的と関係ないよくわからないクエストを延々こなすのではなく、デスストは運ぶことがそのままゲームの本筋であり意義なので、「これ何の意味があるんだよ・・・」という徒労感がわきません。むしろ「この自分がアメリカをつないでいるんだ」って使命感がわく。
「運び」にドラマがある
次に肝心の「運ぶ道中」ですが、荷物を運ぶのは一筋縄ではいきません。
①サムはすぐフラッフラするので(100キロ超えの荷物背負ってたらそりゃそうだけど)、L2ボタン/R2ボタンを押して適宜ふんばる必要がある
②道は基本的に悪路か崖か川なので、自分でどうやってルートを踏破するか考える必要がある(必要に応じて梯子やロープをかけたりして開拓する)
③BT(黒いオバケ)やミュール(こっちの荷物を奪ってくる悪い人間たち)といった敵が結構な頻度で出てくる
このへんの要素を面倒・だるいと思うか、困難な道のほうがおもしろいじゃん!って思うかどうかでゲームの評価は分かれるかと思います。
実際にやってみた感想
①⇒(難易度EASYだからかもしれないけど)そんなに気にならない。むしろサムがしんどそうにしてると自分の分身みたいに思えてきて没入感が沸く。
②⇒事前に地図を見ても地図上では地形を詳細には把握できないので、実際現場にいってみて「ここ登れないのかよ!!」って絶望することがよくある。でも自分でロープをかけたりするのは「自分で道を切り開いてる」感があって想像以上に冒険心をくすぐられる。
③⇒道中の刺激的要素としては必要だと思う。ただ出てくる頻度が高い。最初は両方めちゃくちゃ怖かったけど段々慣れてきて、出てくると「またかよ…」となる。
なので自分としては総合的には「めんどいときもあるけど大体楽しい」になります。
ちなみに長時間かけて目的地にたどり着いたときに音楽が流れることがあるんですけど、そのタイミングと音楽が絶妙に最高なので、大半の苦労はその瞬間に思い出に変わります。
エピソード2の終盤、やっと手に入れたバイクも悪路に負けて乗り捨てし、徒歩で必死に進む途中にBTにも襲われ、ボロボロのヘロヘロになったところでようやく視界が開けて目的地(ポートノットシティ)が見えて・・・
そして流れるBGM!!!!
ここの演出が神すぎて泣くかと思った
ただの「運び」を「ドラマ」にするのが本当にうまいんですよこのゲーム・・・
「いいね」でつながる温かさ
このゲームの大きな売りでもあるんですが、他のプレイヤーたちと相互に影響しあうことができます(「ソーシャル・ストランド・システム」)。ゲームを進めて、そのエリアにカイラル通信をつないだ後であれば、例えば他のプレイヤーが残した梯子やロープを自分でも利用したり、他のプレイヤーが置いていったいらない装備を利用したりできるようになります。
「うわ、これ助かる~」と思ったら「いいね」をすると喜んでもらえるかもしれません。当然、逆に自分のしたことが他のプレイヤーの役に立ち、「いいね」がもらえることもあります。
「いいね」を送ったりもらったりしたからといってテンションが爆上がり脳汁ドバドバになるわけではないですが、じんわりあったかい気持ちになります。言葉を通したチャットではなく、あくまで「痕跡があるだけ」「いいねを送るだけ」っていう距離感がちょうどいい。
まさに自分が上りたかったちょうどいい位置に梯子があったりすると「天才!!!!!!」って言いたくなります。いいね連打。
梯子やロープは、作るのはそこまでコストがかからないんですが、重い。持っていく数を増やしたくないので人が置いていったものを使えると本当にありがたいです。
このシステム、ゲームをやる前は
「後から始めた人にとってはすでに他の人に土地開拓されまくりで全然おもしろくなくない?」
「『通信つながないと出てこないから大丈夫』らしいけど、それだと通信つないだらまた次のエリアに行くわけだからまた未開拓になって意味がないのでは? 2周目前提の要素なの?」
って混乱していまいちどんな感じかわかりませんでした。実際はどうかというと、
①通信をつながないとこのシステムが使えないのはその通りで、はじめて到達する目的地までは他のプレイヤーの力を借りられず、自力で進むことになります。
②通信をつないだ後であれば、仮にすぐ次の施設に移動するとしても、通信の有効範囲は結構大きいので、その範囲内であれば他のユーザーの痕跡は利用することができます。また、実際にはそんなにすぐ次のエリアに移動するということはなく、任務を達成するためにその場をウロウロしたり、前にいた施設に逆戻りしたりすることもあります。
なので1周目であってもストランドシステムの恩恵は必ず感じられる作りになっています。
全体的な感想
以上のとおり今のところはとても楽しく遊べています。しかも調べてみたら「エピソード3からおもしろくなるからそこまではやってほしい」とか出てきた。エピソード3まででおもしろかったよ。
ちなみによく言われる欠点である「ムービーが長すぎる」ですが、そこまで気になっていません。ただこれは冒頭にも書いたとおり、私がもともとSFや終末ものが好きなので世界観にばちこりハマっていて、長いムービーも受け入れられているからかもしれません。実際大半のムービーが意味不明で説明不足なのは否めないので、世界観にハマれない人はキツいかも。
加えて、「完璧なゲーム」「万人に薦められるゲーム」とはいえないかなあやっぱり。上に書いたようにBTやミュールはもうちょっとゲームの歯ごたえとしてうまく機能してほしかったなと思うし、UIも全体的にややわかりづらい。運ぶ道中は基本的に楽しいとはいえ、ちょっとしたミスで荷物全部ぶちまけたときは絶望感がヤバいし・・・。
- 人々が孤立しているアメリカをつなぐという世界観、使命
- 自分で道を開拓し進む冒険のワクワク感
- 「いいね」で他人とそっとつながる温かさ
以上のような「デスストならではの独自の要素」のどれかにグッと来る人にはおすすめできるかと思います。
「どれもピンとこないけど、話題作だから気になる」って人は危険かもしれません。
長々と書きましたが私もエピソード3の途中までしかやっていないので、これからもっと楽しくなるかもしれないし、逆に評価が変わることもあるかもしれません。
取り急ぎ、「お使いゲー苦手だけどいわゆるお使いゲーと全然違うし楽しいじゃんデススト!!」って気持ちを書きたくて書きました。
エピソード3の途中までのさっくりプレイ日記
※ストーリーのネタバレは重いものは無いですが、軽くは触れており、また途中のボス戦についてはがっつり触れています。
◆タイトル画面の時点でワクワク感が凄い。
◆サムは結構本気で嫌がってたのに、結局説得に根負けしてアメリカの希望をたった1人背負わされてかわいそう。「アメリを助けるついでだからな!」って吐き捨てるあたりぶっきらぼうだけど根は良い人。
※サムのアメリカ再建とはまた別の目標は、最終的に西海岸にいるアメリという女性(アメリカ大統領)を救い出すこと。
◆最初はミュールが怖くて必死に隠れてた。
そして隠れてても絶対そのうち見つかるから「無理ゲーじゃん!!」って叫びながら逃げまどってた。
◆30分の時間制限がある「依頼13 キャピタルノットシティ[K2]へクリプトビオシスを配送せよ」は、どう考えても依頼9をクリアした時点で使えるようになってたバイクを使うべきだったのに存在を完全に忘れてた。徒歩で必死に移動してギリギリの27分で着いた。親切なゲームなら相棒キャラが「ちょっと!せっかくだからバイクを使っていきましょうよ!」とか言ってくれるんだろうけど、デスストはこっちの自主性を重んじてくるからいちいち警告してくれない。
あとこの依頼の途中で他のプレイヤーの手による用途が意味不明な橋を発見してウケた。
◆プライベートルームでプライバシーが保たれず、いきなり「君が排泄した便を採取するよ!」って言われるサム可哀相すぎる。
◆「依頼12 ミュールから重要機密文書を回収せよ」
ミュールに襲われたら荷物を奪われたり破損したりするかもしれないし怖すぎる…と思い対策をググったところ
「近いところにポスト(一時的な貯蔵庫)をつくってそこに大事な荷物は入れておけばいいよ」という天啓を得ました。天才。
◆「依頼15 血液グレネードの威力を試せ」
サムの血液から作った爆薬がBTに効くか試してこいとのこと。
このときはまだBTが死ぬほど怖かったのでめちゃくちゃやりたくなかった。(やらなくてもいい依頼ではあった)
でもこういう依頼があるってことは、「今後血液グレネードを用いたBTとの戦闘があるから練習したほうがいいですよ」って言ってるようなもんだもんなあ・・・
と思い
結局挑むことに。
この時点でも装備の使い方がいまいちわかっておらず、かつエイムがクソすぎるのでほぼパニックになりながらグレネードをぶちこみまくる
なんとか倒せてよかった
◆で、やっとその後も苦難を乗り越えてポートノットシティ[K3]についたと思ったら
まさかのボス戦ですよ!!!!!!!!!!!!
ボス戦とかいう概念あったんだこのゲーム!!
正直このときめちゃくちゃテンション上がりました。外人4コマの4コマ目みたいになってた
だってここまで出てきたサム以外のキャラクターって基本全員ホログラムだし、一応味方ではあるけど淡々としたやり取りばっかりでアツい人間関係に飢えてたんだよ・・・・・・もはや敵意でも殺意でもいいから生身の人間の「感情」のぶつけ合いが見たかった
この敵さんは結構良いキャラしてて今後に期待しています。
あと「ほらやっぱり血液グレネードを用いた戦闘あったじゃん!!」と思った。予習がばっちりだったので難なく倒せた。
◆そして湖をわたってレイクノットシティ[K4]へ。ここからエピソード3
アメリとお揃いみたいになるサム
(※このアメリさんはホログラム的な何かです)
◆依頼19「エンジニアへ精密機械を配送せよ」の報酬で「パワースケルトン」(下半身の機能を強化するスーツみたいなもの)をゲット。持ち運べる量が一気に増えて、サムがグラつくことも減ったのでだいぶ楽になった。
こういう「段々運ぶのが快適になる」のも変化があっていいですね。
◆依頼23「システムサーバーを奪還せよ」
重要なデータが入ったシステムサーバーがミュールに奪われたから取り返してくれとのこと。本当にミュールやんちゃだな。
ただミュールは何度か戦闘をこなして、□ボタンで殴れば死ぬ存在だとわかったので堂々と乗り込む。
拠点に到達するとシステムサーバーだけでなく他にもたんまりと資源をため込んでいたので「ッシャ強奪したろ」と思うも、全部はさすがに重くて持っていけないので、3分の1ほど拝借。
帰りにあっさり見つかるも煙幕弾などを駆使して巻き、もうミュールなんて怖くないな!!と息巻いていたところ、
帰りの川で深みにはまって荷物ごっそり持ってかれた。因果応報。
流れていく荷物をただ見送るサム
以上です。次は「ピザを届けてくれ」とかいうのんきな依頼が来ていたのでそれからやります。
⇒プレイ日記②はこちら