ドラクエ11sクリア感想 やっぱ王道っておもしろいや
ドラゴンクエスト11sを今年の9月末から始め、仕事の合間をぬってちまちま進めていたんですが、ようやくつい先ほどクリアしました。
ほどほどに道中のクエストもこなして、クリア時間は70時間45分! 主人公のレベルは50でした。
※クリア後要素を含んでません。下記感想についても同様です。
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ネタバレなし感想
そもそもドラクエ自体ほぼ初見でした。
一応7と8はちょっとやったことがあるけど、7はキーファが抜けるあたりの記憶しかなく、8はゼシカが仲間になるあたりでやめてしまった。(つまらなかったわけではなく、当時小学生とか中学生だったので単純に時間がなかった)
なので今回満を持してドラクエに(ほぼ)初挑戦するか~!と思い封を開けたわけですが
おもしろかった~!!
王道はおもしろいから「王道」なんだなあ
おそらく今までのドラクエもそうだと思いますが、11sもストーリーの大筋はザ・王道です。
主人公が「おまえ勇者ぞ」って言われ、あれよあれよと冒険に漕ぎ出し、信頼できる仲間を得て、魔王を倒しに行くという。
私はどっちかというと暗くて深いテーマ性のある話に惹かれる、ワンピースよりはハンターハンターが好きな人間なので、ドラクエのそういう友情・努力・勝利!みたいなストーリーが合うだろうかとちょっと思ってました。
全然大丈夫でしたね。
「よくある」っていうのは、それだけ「誰しもが好き」ってことです。
だんだん仲間が増えていって、みんなで冒険して、時にはピンチになるも、魔王を倒すという目的のためにまた団結して・・・っていう流れは、本当に正攻法のRPGですが、
やっぱりおもしろいです。溢れるロマン。
「魔王を倒す」っていう最大の目標があるからこそ、ゲームの本筋やキャラクターの行動がずっとブレずに進むのもわかりやすい。
こういうストーリーを雑にやっちゃうと「手垢のついたシナリオの古臭いゲーム」になるかもしれませんが、ドラクエの場合(少なくとも11の場合)その過程のひとつひとつのシナリオをとても丁寧に、仲間一人ひとりに愛着がわくように描写しているので、素直に世界観に入り込んでワクワクすることができます。
仲間との絆
仲間は一人ひとり主人公との絆がしっかり描かれていて、「なぜこのキャラは主人公と一緒にいようとするのか」という点が明確にされていてとても良かったです。
あと嫌な奴がいないので安心して見ていられるのもいい。
私はカミュとセーニャが推しキャラでした。
カミュは冒頭で主人公を助け出してくれた時点でもう一生お前についてくって思った。この手のキャラにありがちなチャラい・女好き要素があるわけでもなく、硬派で男気のあるひたすら良いやつ。主人公と年も近いので、一番「何があっても隣にいてくれる味方」感がありました。
セーニャは元々こういう「見た目はいかにも可憐な乙女、でも実は内心に強い意志を秘める」女性が大好きなのでどタイプでした。特にとあるイベントの後に見せた芯の強さは泣いた。結婚したい。
難易度が低い&ストレスフリー
全体を通して難易度は低いです。
- そこまで熱心にレベル上げをしなくても、一度も全滅することなくクリアできた
- ふしぎな鍛冶(後述)で安く良い装備が手に入るので、金策にもそこまで困らない
- 「次何をすればいいか」のサポートが非常に手厚く、基本的にYボタンで地図を開けば次に何をすればいいかわかり、それでもわからなければ「なかま」で聞けば絶対わかる
- セーブポイントが多く、かつ宿屋がないようなダンジョンでも要所要所でセーブポイントでHP/MPを全快してくれることがある
途中で詰むことはほぼ無いです。
あと、雑魚敵はシンボルエンカウント方式(敵のシンボルと接触すると戦闘が始まる)ですが、猛ダッシュすれば大体振り切れるので、戦闘したくないときはしないで済むというのが個人的にストレスフリーでよかったです。
(※ダッシュはスイッチ版のみの機能らしい)
総合して、親切設計の初心者や子供に優しいゲームという印象です。
もちろん、だから物足りないという人も中にはいると思いますが、私は社会人であまりゲームをやり込む時間もないし、このぐらいでちょうどよかった。
(クリア後とか2週目のやりこみ要素とかではまた違うのかもしれません)
その他お気に入りポイント
フォトモード
もうめ~~~~っちゃ楽しい。
他のゲームの凄いフォトモードに比べると自由度は効かないようですが(ズームできないなど)、でも楽しい。
主人公たちにとらせることのできるポーズが全部で11種類あるので工夫次第でいろいろ動きのある撮影できます。「ホイミなポーズ4」は全キャラクターそれぞれ陽気なダンス(さそうおどり)を披露してくれるので、適当に撮るだけでもいい感じにアホっぽい写真になります。
公式ツイッターのほうで「SSSコンテスト」っていう写真コンテストもやってるので、我こそはドラクエカメラマンという人は応募してみるといいと思います。
“たっぷり遊べる体験”配信を記念して「SSSコンテスト」を行うッチ!#DQ11S と#SSSコンテストを入れて『DQXIS』のフォトモードやスクリーンショットでの画像を投稿してくれた人の中から、毎月スペシャルなプレゼントがもらえちゃうッチ!詳細をオジッチにまとめてもらったッチ! pic.twitter.com/hPSYIbwgAr
— 『ドラゴンクエストXI S』公式宣伝アカウント「クルッチ」 (@DQ11_PR) 2019年8月21日
凝りだすとマジで時間泥棒なので注意してください。
私が撮った写真
ふしぎな鍛冶
特定のレシピと必要な素材さえ持っていれば、いつでもどこでも新しい装備が作れるっていうシステムです。
一個装備作るのに結構時間がかかるので、面倒なシステムかと思いきや、トントンカンカンして新しい装備を一から作ってる感じが思ったより楽しいし、鍛冶がうまくいくと「だいせいこう!!」の文字とともに主人公がガッツポーズしてファンファーレが鳴るのも気持ちいい。大成功するとできる装備の性能もめちゃくちゃ良いので重宝します。
新しいレシピが手に入ると「よっしゃ鍛冶するぞ!!」と意気込んでました。
素材が足りなくてもその場でお金を払えば購入できるっていうのも、やっぱり全体的にストレスフリーな作りになってると思います。
気になったところ
戦闘パターンの固定化
上で難易度低くてよかったと書いたのに若干矛盾しますが、
あまり戦略的要素が無いぶん終盤は戦闘のやり方が固定化されてしまって、
〇〇に〇〇をかけて〇〇する。相手は死ぬ。
みたいなパターンができあがってしまいました。
まあわかりやすかったんですが、さすがに最後のほうはちょっとそれに飽きちゃったかな。
他の仲間同士の関係性の描写
勇者⇔カミュ、勇者⇔マルティナみたいに、勇者と他の仲間はみんな深い絆があることがちゃんと描写されてるんですが、
それに比べると他の仲間同士の関係がちょっと薄いというか、あまり描写されてないと感じました。例えばマルティナ⇔セーニャとか、カミュ⇔シルビアとか。
なんかこう一晩みんなでパーティでもして盛り上がって、そういう描写が浅いキャラ同士もちゃんと絆深めてるんだよってことがわかるイベントでもあればよかったな。
あ、ベロニカ⇔セーニャは最高でした。永遠に仲良く幸せに生きてほしい。
BGM
ひとつひとつ悪いわけではないんですが、種類がちょっと少ない。あ、こことここも同じBGMか・・・と思うときが何回かあった。
あと、FF10の「ザナルカンドにて」みたいな、クリアしてからしばらく経ってもふと思い出せるような、ゲームを象徴する神曲はちょっとなかったかなあ。
まとめ
総合して、丁寧に作られた質の高い王道RPGでした。良いもの見させてもらったな~という思いで、エンドロールが流れた後スイッチの前でぱちぱち拍手しました。
超絶ハイクオリティなグラフィックを期待したり、今まで見たこともない斬新なゲーム体験をしたい、高難度の歯ごたえのあるゲームに挑戦したいという人にはどうかと思いますが、
魅力のある仲間と世界を救いに行く王道ロマンを味わいたい!という人には十分おすすめします。
みんなで世界を救いに行きましょう。
ネタバレあり感想
※シナリオ後半の重大なネタバレとラスボス戦の内容が含まれます
ベロニカ、絶対生きてると思ってた・・・(アホ)
「これは後々復活して主人公がピンチのときに颯爽と登場するやつだな」と思い、正直そこまで感慨を持たずにイベントシーンを流してしまったのですが
「あれ?まだ復活しないな?」
「あれ?本当に死んでる?」
と徐々に疑念を深め、勇者のつるぎ完成して魔王倒しに行こう!ベロニカの遺志を背負って!ってなったあたりで
「あ、これマジで死んでるな」
と確信を得ました。本当にごめんベロニカ・・・
どこかで「FFはともかく、ドラクエで味方死なないでしょ!」と思っていたのかもしれません。いやー認識が甘かった。
あとホメロス戦前の目かっぴらいた偽ベロニカのシーン、めっちゃ怖かったですね。絶対偽物だとわかっていて身構えていても目に焼き付いた。
でもそれに一切動じず「気高きお姉さまは、そのような言葉は口にしない」と竪琴を鳴らす凛としたセーニャちゃんは最高でした。脈絡ないけどセーニャちゃん髪切ったほうが断然可愛くないですか?
以下ラスボス戦時のパーティメンバーと戦法
- 主人公 レベル50 片手剣
- グレイグ レベル50 両手剣
- シルビア レベル49 片手剣
- セーニャ レベル49 スティック
シルビア⇒ピオリム、バイキルト等のバフ+ハッスルダンス(全体回復)
セーニャ⇒スクルト、ピオリム、マジックバリア等のバフ&ベホマラー(全体回復)&ヒマになったらバイキルトをグレイグに
グレイグ⇒ひたすら「全身全霊斬り」叩き込みおじさん
主人公⇒あまりやることがないので基本はやぶさ斬り、折に触れてベホイムをする人
「主人公は片手剣+盾だろ!!!」という執着により最後まで片手剣で通しました。
噂に聞いてたとおりやっぱり火力は出なかったですが、バイキルトグレイグが高火力をガンガン出してくれたのでボス戦にはそこまで苦労しませんでした。ラスボスに限らず終盤のボスはだいたい全部上のやり方でゴリ押しした。
それで一度も交代せず安定して倒せました。私が試さなかっただけでもっと面白い戦法いろいろあったのかもしれないけど。
大好きなカミュがどうにも装甲が紙すぎて使いこなせずずっとベンチを温めていたんですが、
軽く調べた感じではカミュを使いこなすとものすごい戦闘要員になるらしいですね。知らなかった・・・。
クリア後にまだまだ世界が広がってる、というかクリア後から本番みたいな感じらしいですが、そろそろ違うゲームもやりたいのでどうしようか迷ってます。
でも結婚イベントは見たいしな~。2つセーブデータ作ってカミュとセーニャ両方見たい。
機会を見て続きもやっていけたらいいな。